プロの世界の厳しさ

私は司法書士受験生です。

プロでもなければセミプロでもありません。

択一や記述式の過去問を解いて、正答率も高くなってきました。

「これなら大丈夫」「行けるのでは?」という手ごたえはある程度つかんだと思っていたのに…。

残っていた伊藤塾の答練の記述式の商業登記法の問題を解くと、やはり難しい…。

制限時間との戦いという事もあるのでしょうが、「こんなはずじゃなかった」と思って落ち込んでしまいました。

おそらく出題者は「ここが苦手な受験生が多いだろう」と思って出題しているのだと思います。

ただ、それにしても難しい…。

司法書士というのは弁護士ほど知られていません。

知名度としては税理士や公認会計士より下です。場合によっては行政書士よりも…。

ただ、難易度は非常に高いです。

私はアマとプロは全く異なると考えています。

医学部は非常に偏差値が高く難しいですが、医学部に合格しても手術が行えるわけではありません。

6年間しっかり授業を受け、その間臨床などをして、さらに研修が必要となります。

研修医の肩書が外れ、医師となってもいきなり難易度の高い手術を任される医師はほとんどいないと思います。

弁護士もそうです。

法科大学院でしっかり勉強し、司法試験に合格しても、事務所に入った場合は、一人で裁判を行うという事は稀です。

ほとんどがボス弁を横につけて裁判に臨むはずです。

弁護士と比べると司法書士の方が、試験内容はより実務に近いと思います。

ただ、だからと言って「合格レベル=実務家」と思ってはいけないのでしょう。

おそらく私が悪戦苦闘した問題を、実務で商業登記を行っている司法書士は楽に解くはずです。

これがプロとアマの力の差なのだと思います。

ただ、この差をこのままにしておくわけにもいきません。

私の目標は司法書士になって実務で活躍することです。

司法書士の業務は、不動産登記、商業登記、相続業務、簡裁業務、個人再生など多岐にわたります。

どれが得意分野になるかは受験生の現在ではわからないですが、専門性を身につけしっかりとした仕事をしていきたいです。

そうでないと、東京のように司法書士の数が非常に多い激戦区では、埋もれてしまう可能性があります。

試験に合格しただけでなく、一人前の司法書士として生き残らなければいけません。

ただ、その道は決して平坦なものではなく長く険しい道のりになると思います。

昔、水前寺清子さんが「365歩のマーチ」で歌っていたように「3歩進んで2歩下がる」程度のレベルでも前進しないといけないのだと思います。

「幸せは歩いてこない」ものなのでしょうね。

今日もお読みいただき有難うございました。

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