司法書士試験受験生の立場から、オレオレ詐欺について考えてみました

読売新聞オンラインで、長野県の70代の女性が1億210万円をだまし取られる詐欺被害に遭ったという記事を読みました。

https://www.yomiuri.co.jp/national/20240412-OYT1T50064/

1億210万円って…、多いですね…。

オレオレ詐欺のグループは、高齢の資産家を狙うと言いますが、どうやってこういう人間を見つけるんでしょうね。

どこかで個人情報が洩れているのだとしたら正直恐ろしいです。

私は現在司法書士試験合格を目指して勉強しています。

その司法書士の仕事の一つの債務整理などがあります。

この債務整理というのは、ヤミ金に借金をして過酷な取り立てに苦しむ人を救うと言った仕事です。

テレビのニュースなどでも取り上げられているのでイメージは沸きやすいと思います。

ヤミ金問題は取立てを辞めさせるということになりますが、オレオレ詐欺の問題は非常に難しいです。

一回取られたお金を取り返すというのは至難の業だと聞いたことがあります。

しかも、司法書士には簡裁代理権の140万円という枠があるので、仕事の範囲もある程度限られてしまいます。

ただ、お金を取り返す手段はある程度限られるかもしれないのですが、お金を奪われないようにするために、司法書士が出来ることは意外にあるのではないかという勝手なイメージを抱いています。

司法書士の仕事には成年後見業務というものがあります。

これは、お金を自身で管理するのが難しい方のために、司法書士が手助けをする制度です。

当然ですが、私は司法書士受験生なので成年後見業務に現在関わっていません。

ただ、司法書士や弁護士が後見業務を行い月に1回程度程連絡をしたりすることはあると聞いています。

「月に1回程度で大丈夫なの?」と思う方もいることでしょう。

ただ、オレオレ詐欺などの被害では、お年寄りが話し相手がいない寂しさにそういう被害に遭ってしまうという事はよく言われています。

そういう意味では、成年後見業務をされている弁護士や司法書士の方が関わることで、オレオレ詐欺を事前に防ぐという役割はあるのだと思います。

また、遠方にご家族がいる場合、専門家が関わっていれば「これで安心できる」となるでしょうし…。

時折、司法書士会のホームページに司法書士の方が高校などに法律の講義をしているのがアップロードされているのを見ます。

子供のころからしっかりとした法律知識を持っておくことって大事ですよね。

いまアメリカでは後払いシステムというのが流行していると言います。

この後払いシステムは便利なのですが、ついつい買い物を多くしてしまうという若者もかなりいると言います。

日本でもかつてリボ払いによる破産などが問題となったケースがありますが、正直「そうなったらどうするんだ?」と不安になります。

日本の高校では世界史や日本史勉強が重視され、法律や経済などは後回しにされがちです。

しかし、お金の問題と法律の問題は、実際の社会では世界史や日本史以上に大切です。

自分の家の家計をしっかりつけなければ、破産することになります。

法律をしっかりと知っていなければ、自分を守ることは出来ません。

日本の学校教育というものは、現実社会を見ていないところがあるのではないかと私は思います。

それにしても、毎日のニュースを見るたびに、専門家の大切さを実感しています。

それと同時に「司法書士になったらこんなことができるのではないか」というイメージを膨らませています。

しかし、どんなにいいイメージを持っても、合格しないと話になりません。

あくまで、「合格後」の事は、合格しなければ何も始まらないのですから。

今日もしっかりと勉強したいと思います。

本日もお読みいただき有難うございました。

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