本日もお読みいただき有難うございます。
今年の司法書士試験まであと3週間少しです。
唐突ですが、私は「エースをねらえ!」という漫画が大好きです。
しかし、最近これを言う事がなかなか難しい状況になっています。
なぜなら「エースをねらえ!は体罰を容認している」という方がいるからです。
昔のスポ根漫画というと、暴力シーンが多かったというイメージをお持ちの方が多いのだと思います。
ただ、私は「エースをねらえ!」の愛読者なので「これって本当かな?」と思い調べてみました。
確かに宗方仁の行為で「これは今なら体罰では?」と思うシーンがあります。
ただ、1か所か2か所だけです。
そのシーンはどこかというと、最初に宗方仁と岡ひろみが出会った時にグラウンド100周を命じたシーンです(と言っても1周で約60メートルほどのテニスコートですが…)。
それどころか、現在の指導者に参考にしてほしいシーンの方が多いです。
例えば、炎天下での試合の際に、疲労の見える岡ひろみとお蝶夫人に対して、塩の粒を渡しているところや、宗方仁が岡ひろみの体調面を考え、限界を超えないように指導しているところなどは、現在のスポーツ界で子供たちに暴力をふるったり、暴言を吐いたりしている指導者は学ぶべきだと思います。
また、宗方仁が岡ひろみに対し「愛していた」というシーンもあるのですが、宗方仁は岡ひろみの藤堂への想いを妨害していません。
また、指導者と教え子との恋愛?ですが、宗方仁は、岡ひろみに対し手出しもしておらず、単なる純愛(一方的な片思いと言ったほうが良いでしょうか?)にすぎません。
性欲を抑えきれず、子供をホテルや自宅に招いて性行為をする指導者とは全く異なる存在だと申し上げておきます。
正直に申し上げて、「エースをねらえ!」という漫画に対し、「暴力を容認している」という批判は明らかに的外れです。
おそらく「エースをねらえ!」を読んだことのない方の批判なんでしょうね。
内容を調べもせず一方的に批判をする方はよくいます。
ただ、そのことによって、問題のないものまで問題視されるのであれば、どうなのでしょうか?
なぜこのようなことを書くかというと、司法書士には簡裁代理権があるからです。
簡裁代理権は140万円という金額の縛りがあります。
ただ、その中でも紛争の解決を依頼される可能性は常にあるのです。
近所づきあいなどで、相手が嫌がっているのに、一方的に付きまとい嫌がらせをして「相手にしたら嫌がらせを辞めてやるわよ」などという人間が時折います(私の実体験ですが…)。
また、他人の住んでいるマンションなどに無断で立ち入り、「帰れ」と言っているのに居座り「出て来いよ」などと騒ぐ輩もいます(これも実体験です)。
こういった輩に共通するのが「警察を呼ぼうか」などと言われると何もできなくなることです。
要するに、相手が無抵抗だと思っているからやりたい放題しているわけです。
こういった軽めの揉め事に対して、何らかの役割を司法書士が担う可能性はこれからの時代に要求されると私は感じています。
また、ヤミ金問題も同じことが言えます。
本来支払う必要のない金利での支払いを要求され「支払わないとどうなるか分かっているんだろうな」などと言われることがあります。
そういった事で悩んでいる人たちに手を貸すという事は、司法書士に求められることではないでしょうか?
私は、ヤミ金問題にしても、近所トラブルにしても、こういった事をする人間には共通した手口があると感じています。
それは、相手の選択肢を狭めることです。
ヤミ金問題などでは、ヤミ金が何度も電話をかけて相手を衰弱させていきます。
そして、誰にも相談できない精神状態に追い込んでいくわけです。
私が昔体験した同級生からの嫌がらせもそうです。
大声で騒いだり、脅迫的な子ど場を使って「あんたに味方する人間などいるのかしら?」などと言ってきます。
どれだけこちらが嫌がっても「あんたの味方なんて誰もいないんじゃないの?」と言い、周囲が誰も味方しないような印象を植え付けていきます。
精神的に追い込む手口は本当によく似ています。
私は自分自身がこのような体験をしているので、精神的に追い込まれる人の苦しみについてはある程度理解しています。
そういった方々に手を貸すことも司法書士には必要な事だと思います(さすがにすべての案件をこの問題にするわけにはいかないですが…)。
普段勉強している不動産登記法、商業登記法以外にも、司法書士が活躍できる分野は色々あると思います。
試験後にいろいろ勉強したいこともあるのですが、その内容によってはさらなる可能性を見出すかもしれません。
資格というものは道具に過ぎないので、それがあったからと言って一生安泰なわけではありません。
ないと困りますが…。
その道具をどう用いるかについては、試験後にじっくりと考える必要があると思います。
とりあえず、現在は目の前にある司法書士試験に集中する以外に道はありません。
試験後に、さらなる飛躍をするためにも、今日一日しっかりと頑張りたいと思います。
最後までお読みいただき有難うございました。