LECの全国スーパー模擬試験第1回の記述式答案と成績

今回はLECのスーパー公開模擬試験第1回の記述式答案と成績を公開します。

記述式答案については、私の点数を気にするというよりは「筆記試験に合格した人でもこんな簡単なところを間違えているんだな」と実感するために使ってください。

合格者の実力は、受験生の方と比べて天と地ほどの差があるものではなく、手を伸ばせば届くところにあります。

それでは不動産登記法からご覧ください。

目次

不動産登記法の答案

私はLECの模試を通して、雛形の部分はよく覚えていたのですが、記述をさせる部分についてはよく間違っていました。

この模試は令和5年度の不動産登記法の記述式試験の問題を参考にしたと思うのですが、まず計算が間違っています。

計算が間違った理由は今でも覚えていて、抵当権設定者を債務者と勘違いしてしまったんですね。

抵当権設定者=債務者の時もありますが、そうでない場合は物上保証人になりますよね。

採点者にもその旨指摘されているのが答案の上部の赤文字部分からわかると思います。

また、第5欄は事前通知制度についての問題だったのですが、「登記官が相当と認めたとき」という文言を抜かしていますよね。

実は書くときには「登記官が相当と認めたとき」というのはわかっていました。

ただ、「面倒だからこの程度でも大丈夫だろう」と思ってその部分を書かないで置いたんですね。

これでマイナス5点です。

「こういった基本的な記述については、LECの模試は容赦なく減点するんだな」と感じました。

本試験もそうなのですが、やはり基本的な記述についてはしっかりと書く必要があると思います。

本試験の採点基準はわからないですが、中途半端な記述をすると試験後に不安になってしまいますよね。

「もしかして、あの部分は0点なのでは」などと思って、試験後の3か月を過ごすことはお勧めしません。

商業登記法の答案

これは第1欄のミスがすべてでした。

「取得請求権付株式と引き換えにする株式発行」とありますが、実はこの問題では自己株式があり、また、取得請求権付株式2株につき1株が発行されるという内容でした。

それを「取得請求権付株式1株につき1株発行される」と誤読してしまい、「発行済み株式の総数」の部分をすべて間違ってしまいました。

発行済み株式の総数は、第1欄で間違えてしまうと、第2欄も必然的に間違うことになりますよね。

こういった連鎖的なミスを防ぐためにも、問題文はしっかりと読む必要があります。

LECの模試を通して、私は問題文を誤読したり、読み落として枠ずれをしたりすることがありました。

こういったミスをすると、かなりショックを受けるのですが、「本番でこういったミスをしてはいけない」と自覚することで、本試験の合格につなげることができたと思います。

受験生の方の中にも、模試でミスをして落ち込まれる方がいると思います。

ミスをすること自体は悪いことではありません。

一番問題なのは同じミスを何度もすることです。

人間には性格というものがあり、実際にはミスはすぐには治らないのですが、「同じミスは繰り返さない」という自覚をもって勉強をすることが必要だと思います。

成績表

成績は1801人中58位でした。

ただ、記述式試験については商業登記法でかなり手痛いミスをしたので、「よくできた」という気は全くしていません。

多分、成績が良かったのは午後の部の択一の点数が良かったからだと思います。

本試験でもそうなのですが、択一と記述のすべてを完ぺきに仕上げることは困難だと思います。

一部ミスをしても、他の部分で取り返せばいいだけです。

今年記述の配転が倍増されたため、「記述で一発逆転」を狙う方がいますが、私はお勧めしません。

記述で逆転した方もいると思いますが、それはあくまで結果論です。

択一も記述も満遍なく勉強をしたうえで、択一で他の受験生より先に出て、記述で引き離すことをお勧めします。

司法書士試験は合計で350点満点、択一が午前午後合わせて210点、記述が合計140点であることを忘れないでください。

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