今回はLECの公開模擬試験第2回目の記述の結果などを公表していきたいと思います。
不動産登記法の答案
答案を見ていただければわかると思うのですが、第3欄以降が全滅しています。
LECの第1回目の模試で枠ずれをしたので「枠ずれには注意しよう」と思っていたのにまたやってしまいました。
私は不動産登記法は比較的得意だったので、問題文を見て答案構成を頭の中でやってすぐに答案を書いていたのですが、この時は気が付くべきところに気が付かなかったという感じです。
昨年度の試験では過去問演習も含めほとんど枠ずれしなかったのですが、LECの模試では2回もやられました…。
LECの模試の1回目と2回目のせいで、本試験終了後まで枠ずれ恐怖症になりました…。
商業登記法の答案
商業登記法はなぜか点数が良かったです。
私は受験回数は4回あるのですが、最初は2か月で合格するかという遊びの受験で、2022年は私自身の訴訟があったため、勉強を全くせず「試験の雰囲気だけでも味わっておこう」ということで受けました。
そのため、勉強をある程度して受験したのは、令和5年度と令和6年度になります。
昨年度の試験では商業登記法の点数はあまりよくありませんでした。
11.5点しか取れていません。
そのため、正直商業登記法については模試の点数は「出来過ぎでは」とかなり懐疑的に見ていました。
そのような私の個人的な感想は置いておいて、この模試の答案で見てほしいのは「株式交付」と「取締役等の会社に対する責任の免除に関する規定の設定」です。
この2つは令和6年度の司法書士試験でも出題されていますよね。
「取締役等の会社に対する責任の免除に関する規定」は登記できない事項でしたが…。
LECの模試の受講生は、この第2回の模試では1815人だそうです。
今年の司法書士試験の受験生は1万4千人程度ですよね。
とすると、7人に一人程度しかこの模試を受けていないということになります。
他校の模試もあるので、断言はできないのですが、この模試で「株式交付」や「取締役等の会社に対する責任の免除に関する規定」について出題されていることからすると、模試を受験しないということは他の受験生に差をつけられる原因になるということは気が付いてほしいと思います。
私自身も過去問を中心に勉強したので過去問中心主義の方がいるのはわかりますが、少なくとも予備校の模試はしっかりと受けるべきだと思います。
総合成績
総合成績ですが結果はS判定でした。
私は模試の結果について公表していますが、ここで見ていただきたいのは記述の順位です。
私のこの時の記述の順位は737人中242位です。
一方で本試験での記述の順位は63位です。
時折、模試の成績が悪くて悲観される方がいます。
ただ、今年の司法書士筆記試験に合格して思ったのは「模試は役に立つけど、本試験には及ばない」ということです。
確か、TACの姫野講師がYouTubeで似たようなことをおっしゃっていましたが、「年に一回の本試験の問題のほうが予備校の模試よりはるかに質がいい」のです。
また、本試験には独特の緊張感があります。
私も普段はやらないミスを記述の商業登記法でやり、その分減点されてしまいました。
模試を受けるのは合格するうえで大事なことです。
ただ、予備校の答練や模試をあまりに信じすぎるのも問題です。
過去問演習を中心に、予備校の答練や模試を加えていくのが一番いい方法だと今でも信じています。