札幌北区で空き家がいきなり炎上する事件がありましたが、女性による放火だったことが判明しました。
空き家を放置することのマイナス面で「防犯上の問題」というものがありますが、それを象徴する事件ですね。
実は、私は中学時代担任で部活の顧問から性被害に遭っています。
その時に利用された場所は、中学校の体育館や使用していない会議室などでした。
学校内の空き教室での生徒の被害については数年前に問題となり、各都道府県教育委員会でも空き教室対策がなされていたと記憶しています。
空き家もそうですが、学校内の空き教室というものも、悪いことを考える人間にとっては絶好の場所となってしまいます。
「誰も見ていないからいいだろう」と考え、空き教室を利用して問題を起こす教師の心理も、「誰もいないから気が付かれないだろう」と考え、空き家に放火する人間の心理も、元を正すと同じなわけです。
私が空き家問題に興味を持ったのは、空き家問題が防犯に係るものであるとともに、都市計画など日本の未来にかかわる重要な問題だと思ったからです。
実は私が現在住んでいる松戸市には有名な公共団地があります。
昔はかなりの人が住んでいて子供もたくさんいました。
しかし、現在は空き部屋がたくさんあり、団地の近くの公園も遊ぶ子供を見ることはほとんどありません。
私が子供の頃はよく野球やサッカーをして遊んでいたんですけどね。
おそらく昔ながらの公共団地というものが、時代に合わなくなってきているのだと思います。
街が活気を失った場合どうなるでしょうか?
活気のない街には問題のある人間が住み着きやすいです。
また、人の視覚に入らない部分が増えるため、問題が起きても気が付かないといった事態も発生します。
私自身がかつて学校で体験したことと同じことが街中で起きたとしても、不思議ではないということです。
私は空き家問題を単なる「負動産問題」と考えてはいません。
空き家問題に真剣に取り組むことで、地域の治安の改善につながりますし、住みやすい街づくりをすることで、その町に住みたいと思う人間が増えます。
現在新築住宅は価格が高騰して手が出せないという若い方もいます。
しかし、空き家をリノベーションすることで安く家を購入することもできます。
未来の日本を考えるうえで空き家の問題は欠かせないと思います。
今回の札幌の事件は、空き家を放置することのマイナス面が出た事件です。
来週は口述試験ですが、これを突破して空き家問題にかかわる司法書士になれればと思います。