令和6年度司法書士試験の開示請求答案が昨日届きました。
LECで無料採点した答案を比較すると面白いと思うのでご覧ください。
LECで採点してもらった答案
不動産登記法
商業登記法
私が試験本番で書いた答案
不動産登記法
ちなみに、不動産登記法の記述は58点でした。LECの採点と同じです。
ほとんど同じですね。違うのは第1問の記述だけでしょうか?
あと、LECの答案を作成したときは「保証契約に基づく求償債権」と書いたか多少不安があったので「保証契約による求償債権」と書いています。
あまり点数には影響がないみたいです。
第5問は明らかな勘違いです。
また、以前も書きましたが、第4問Cについては「推定相続人」だと思ったのですが、ふと思いついた「特別縁故者」をなぜか書いています。
この部分は「間違っているだろうな」と思ったのですが、おそらく配点としては1点か0.5点だと思ったので「この程度のミスならどうでもいい」と思い書き直しませんでした。
商業登記法
商業登記法は60点でした。
これもほとんど同じです。
唯一違うのは、第2欄の登録免許税でしょうか。
本試験では「6万円」にしたと思ったのですが、再現の時は「少し点数を差し引いておいたほうが安心できる」と思い、「9万円」にしました。
返す返すももったいないのが代表取締役の任期を勘違いしたことですね。
帰りの電車で「委任契約だから任期ないじゃん」と思ったのが悔やまれます。
その関係で定款の添付などすべて間違っています。
その勘違いがなければほぼ満点だったと思います。
ちなみに、第1欄の「登記すべき事項」と第2欄の「登記の事由」の部分にうっすらと細長い線があると思います。
これはコピーの際にできたものではありません。
前にも書いたと思うのですが、試験当日私は0.7ミリのボールペンと、修正用として0.5ミリのボールペンを持って行ったのですが、修正しようと思って0.5ミリのボールペンを使ったところ、答案用紙を破いてしまったのです。
「減点されるのでは?」と少し不安でしたが、大丈夫だったようです。
商業登記法ではほかにも株式数を間違えたりして修正した箇所があります。
本試験では本当に何が起きるかわかりません。
しっかりと見直すことをお勧めします。
まとめ
私は記述式の順位は63位でした。
悪くない成績だと思います。
ただ、そこから感じていただきたいのは「こいつすごい」という事ではなく、「そのくらいの成績でも、意外にくだらないミスをしている」という事です。
要は「大したことがない」わけです。
記述式というのは「採点がブラックボックス」と言われており、そこから必要以上の恐怖を抱いている方がいると思います。
しかし、雛形を不必要に覚えたり、必要以上に難しい問題集を解かなくても、過去問と模試の復習をしっかりとやっておけば点数は意外に取れると思います(択一も同じです)。
受験生の中には、オンラインで一人で勉強していた私と同じで、合格ラインがわからなくて不安な方がたくさんいると思います。
そのような方々に申し上げたいのは、合格というものはそれほど遠いものではないという事です。
必要以上に合格ラインを高く設定することなく頑張っていただければと思います。