昔、ピノキオの物語を読んだことがあります。
ほとんどの方はご存じと思うのですが、嘘をつくと鼻が伸びるんですよね。
まあ、そうなれば便利ではあるのですけど、人間はそうもいきません。
あれはあくまで物語ですから…。
現実社会だと、その人が嘘をついているか見破るのは難しいです。
身近な人だとある程度分かるのでしょうが、初対面の人間やあまり知らない人だとだまされることもあります。
騙されて「この人こういう人だったんだ」となることも多いです。
「嘘つき」といってもいろいろですよね。
他人を幸せにする嘘もあれば、不幸にする嘘もある。
一番いけないのは、他人を不幸にする嘘です。
「嘘をつかれて大変だった体験はありますか?」と言われると、「ある」と答えるしかありません。
ただ、どれが一番かを決めるのは難しい。
実は、「嘘」は「嘘」でも、「嘘がない」と思ったこともあります。
私は今年の10月で51歳ですが、子供のころは、大人が子供を殴るというのは良くある話でした。
今では信じられないでしょうが、道端を歩いていて、見知らぬ人にいきなり殴られたという友人もいました。
スポーツの指導などでも、「殴られた」という話はよく聞きましたし、見たこともあります。
ある時、たちの悪い大人に偶然出会いました。
見た目は怖いし、口も悪い。性格もお世辞にも良いとはいえず、頭は…。言わない方がいいでしょう…。
ただ、なぜか子供に暴力は振るいませんでした。
その人を良く知っている人に話を聞くと、数年前まではかなり怖い人だったみたいです。
でも、ある時期を境に、子供を殴らなくなったと言います。
理由は知りません。
ただ、なんとなく分かったのは「この人は子供が好きなんだろうな」ということです。
だから、周囲の大人が子供に暴力をふるっても怒るわけです。
「そんなことをするくらいなら、○○をやめろ!」って…。

人間として理想だとは思わないですし、そうなりたいとも思わないですが、多分、その人が「子供がかわいい」と思っていたことに嘘はないんじゃないかな、と個人的には考えています。
一方で「子供のため」とか言いながら、子供に日常的に危害を加えていた人間もいます。
そういう人って言うことが本当にすごいんですよね。
「体罰はいけない」「暴力はいけない」「こんな世の中間違っている」「このままでは日本はダメになる」って…。
大人も子供も大合唱だったりします…。
こちらが「出来もしないのにエラそうなことを言うのやめたら」なんて言ったらもう大変…。
「お前何様なんだよ!」「やる気がなくなるから失せろ!」
まあ、暴言の嵐ですよね…。
でも…、問題が起きると…。

言葉は大事ですが、しょせん口に出す言葉などその程度のものです。
別に感謝しているわけではないですが、少し変わった経験ができたことは、私にとっては貴重でした。
多分、私の鼻は今伸びていないと思います…。
あまり面白い話ではないですかね…。